- フランス・ボルドーにてワインの先物買い「アン・プリムール」買い付けレポート
- 2025.06.13 Friday
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こんにちは、商品部 酒販課の若林と玉井です。
4月にフランス・ボルドーで開催された
「アン・プリムール」に参加してきました。
3回に分けて現地の様子をお伝えします。
■プリムールとは?
フランス・ボルドー地方の独特な習慣で、
“まだ完成していないワイン”を熟成中に選び
ボトリングされる前に購入する、
いわゆる「ワインの先物買い」の文化があります。
(アン・プリムールの看板)
「アン・プリムール」では各シャトーに訪問し
熟成中のワインを試飲して購入するかを決めます。
この一連の流れを「プリムール」と呼びます。
ボルドーの格付けシャトーのように
高い価格で取引されるワインの多くは、
一般的にぶどうを収穫してからワインが完成するまで
約2年半という長い時間がかかり、シャトーは、
その長い期間販売をする事が出来ません。
シャトーの経営を円滑にするために、
完成前のワインの一部を「プリムール」で
販売する文化が生まれました。
仕入れる立場にとっても完成後に売り出されるよりも
価格が抑えられているためメリットがあります。
プリムールでのテイスティングでは、
まだ酸や渋みが強く熟成前のワインから、
未来の完成形を想像して買い付けを行います。
特に「格付1級」のようなトップシャトーから
プリムールで買い付けられるのは、
一部の限られた企業だけです。
成城石井は、これまで積み重ねてきた信頼と
実績を評価していただいて今年も参加する
ことができました。
■バイヤー2人、1日で90を超える
ワインを試す
プリムールの取引の始まりは年に一度の
「アン・プリムール」の時期です。
(プリムールでの試飲風景)
ボルドー各地のシャトーが一斉に門を開き、
関係者向けの試飲会を行います。
今年は、4月10日から17日まで、
世界中のバイヤーや評論家がボルドーに
集まりシャトーを歴訪しました。
成城石井からも、酒販課の2人で
ボルドーを訪れました。
2人で試飲したワインの数は延べ90種類ほど。
頭と体をフル回転させて、ワインの完成形を
想像しながら、各シャトーへ訪問し、
次々と試飲していきました。
■2024年はクラシックな年
2024年は雨と病気に悩まされた、
ぶどう栽培が難しい年でした。
(ポイヤックのぶどう畑)
生産者は葉の取り方を変えたり、収穫時期を
ずらしたりといったぶどうの管理面での
チャレンジをして、この困難を乗り越えました。
ボルドー全体としては、果実風味が華やかで
アルコール度数が控えめなクラシックな
ヴィンテージになりました。
そのため、近年のハイアルコールながっしりした
ボルドーワインと比べると、より飲み頃が早く
お食事に寄り添ったワインが多くなる予感がします。
(サンテミリオンのぶどう畑)
天候のこともあり、収穫したぶどうの
選果を例年よりも厳しくし、
本当に良いぶどうだけで造ったため
ワインの生産量はとても少なくなりました。
その時々で最良の対策を施しながら
自然に立ち向かい、やっとの思いで
収穫したぶどうをも、
厳しく選果した生産者のワインが
成功のつかむ事となるでしょう。
第2回ははプリムールでシャトーに訪問した
レポートを公開します!お楽しみに。
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成城石井の店頭や、成城石井.comではプリムールで
購入をした、飲み頃熟成ワインの
販売を行っています。
>>成城石井.comでワインを購入<<
フランスや日本で熟成を行い、
飲み頃になるまで理想的な環境を過ごした
円熟したワインをぜひお楽しみください。
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