フランス・ボルドー「アン・プリムール」にてシャトー訪問レポート③

こんにちは、お酒担当のソムリエ若林です。

前回に引き続き、
「アン・プリムール」で訪れた、ボルドー左岸地区の
シャトー訪問レポートをお届けします。

>>訪問レポート①<<
>>訪問レポート②<<

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 ①シャトー カロンセギュール(サンテステフ地区)

メドック格付け第3級シャトー
ハートのラベルが特徴の
人気と実力を兼ね備えたワイナリーです。


ハートのモチーフが随所に



セカンドワインなど5種類を試飲しました。

カロンセギュールは果実の選別に
非常に苦労したそうですが、
カベルネ・ソーヴィニョンの比率が高く、
パワフルで秘めた力を感じる
素晴らしいワインでした。

その一方でセカンドワインは
メルロの比率が高く、
柔らかさを感じました。


②シャトー モンローズ(サンテステフ地区)



メドック格付け第2級シャトーの
モンローズ。

スーパーセカンドとも言われ
2級の中でも抜き出た実力を
持つと言われています。



セカンドや標高違いの
ワインの3種を試飲しました。

最近では自社の畑の中でもより
細かいテロワールに
注目をしているそうです。

一番標高の高い畑から
厳選したぶどうから
ファーストラベルが造られます。
24年は力強さよりも柔らかさを感じました。


素晴らしい見ごたえのワイン熟成庫


③バロンフィリップドロートシルト(ポイヤック地区)



メドック格付け第1級シャトーの
シャトームートンをはじめ、
シャトーダルマイヤック、
シャトークレールミロン、
エールダルジャン、シャトークーテ
といったグループの
そうそうたるワインが一堂に
会して試飲を行いました。


ムートンはタンニンのキメ細やかで、
スムースですがパワフルで
ポテンシャルの違いを感じました。

24年の白ワインは香りと
酸のバランスが良く
素晴らしい出来栄えでした。


毎年デザイナーが変わるラベルはまだ非公開でした


④シャトーグランピュイラコスト(ポイヤック地区)



メドック格付け第5級シャトー
ザ・シャトー(城)といった見た目で、
ボルドーのワイナリーに
来たなという気分になります。


熟成庫も今回のキャンペーン用に装飾されていました



素敵なホールで試飲をしました。
凝縮感とフルーツの風味の
バランスが素晴らしい。
力強さを感じ、私の好みの味わいでした。


⑤シャトーピションコンテスドラランド(ポイヤック地区)




メドック格付け第2級シャトーです。
こちらもお城が立派ですね。



今年はウドンコ病で収穫量が減って、
ワインの量がかなり
減ってしまったそうです。

タンニンが緻密でボリューム感があり、
長期熟成が期待出来そうです。


テラスからはシャトーラトゥールが見えます。


⑥シャトーピションロングヴィルバロン(ポイヤック地区)



メドック格付け第2級シャトー
ピションコンテスドラランドの
向かいにあるシャトーで、
こちらも立派な建物です。


庭では自動芝刈りマシーンが稼働中。

ピションバロンと
甘口のスデュイローを試飲しました。
インクのような濃い外観と
力強さを感じました。


⑦ネゴシアン(ワイン商)の倉庫



取引のあるネゴシアンの倉庫にも訪問しました。
見渡す限り高級ワイン、壮観です。



高級ワインに囲まれて、ここでも25種類ほどの
テイスティングをしました。

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24年は生産者にとって非常に難しい年だった
行く先々で聞きました。

ただ、悲観的な考えではなく、工夫をして
困難を乗り切って、それぞれのワイナリーが
個性を発揮した年なんだなと私は感じました。

24年産はアルコール度数が13%程度の
クラシックなスタイルのボルドーワインが多く、
お食事と合わせて楽しまれたい方や、若いうちに
楽しまれたい方にはうってつけのヴィンテージです。

今回ご紹介したワインは、今年の秋から
プリムールワインのご予約を開始します。

瓶詰されるのは2027年。
ご予約いただいた方のお手元には
2027年夏頃にお渡しするスケジュールを
予定しています。

ご案内をお楽しみに。

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成城石井の各店では、
プリムールで購入したワインの販売をしております。

ご来店をお待ちしております。

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