こんにちは、お酒バイヤーの高橋です。
先日ブログでもご紹介いたしました、
出羽桜酒造の成城石井限定の逸品「よいと」。
おかげさまで大好評頂いております
さてこの度、1月の21.22日で今年度の仕込があると伺い、酒造り真っ盛りの出羽桜山形工場へ
「よいと」の仕込みのお手伝いをさせていただきに行ってまいりました
お邪魔してビックリ
なんと
「よいと」の仕込みと並行して
「大吟醸」の仕込みもこのタイミングで行われておりました。
大吟醸と言えば、蔵元の最上の酒で最も力の入る造り
蔵人たちの緊張感は並々ならぬもので、蔵の中は殺気立っていました
そんな中、今回は泊り込みでお邪魔し、滅多に見れない大吟醸の造りを見れただけでなく、それぞれの工程にも参加させていただき
大感動(いろいろとご迷惑おかけしましたが、頑張ってお手伝いさせていただきました)
寝ずの肉体労働なのでかなりきつかったですが、蔵人さんは冬の間ずっとこの仕事をしてると思うと、頭が下がります
さて、肝心の
「よいと」ですが、原料米の
出羽燦々の出来も良いそうで、そうとう期待が持てそうですよ。
さあ!朝7時
米を蒸し始めたらそこはもう戦場です
米が蒸しあがったらすぐに、担いで
麹室へダッシュ
このお米に
麹菌(ようは、カビです)を振り掛けます。
私もやらしてもらっちゃいました
これが意外と難しく、この麹菌が満遍なくまわり、しっかり米に食い込まなければ良いお酒にはなりません。
酒は
「一に麹」
「二に酒母」
「三に造り」
と言うほどこの作業は大事なのです。
この米を固めては寝かして、また崩して固めるといった作業を繰り返します。
これを一晩繰り返したら、真っ白でサラサラの麹が完成です
この麹がお酒のモトとなるのです。
でも、この段階で
石沢杜氏から
「この麹は良い酒になるよ」とお墨付きをいただきました
残念ながら、2日間の滞在でしたので、この麹が
「もろみ」へと変身するする姿は見れませんでした
でも、この先は、蔵人の皆様が責任と誇りを持って最高のお酒にすると約束してくださいました
このたびの訪問で改めて感動したのは、
蔵元さんの酒造りに対する真摯な姿勢です。これだけの大きな構えの蔵元でほとんどの工程を手作業で行う蔵はまず無いでしょう
大吟醸であろうと、普通酒であろうと、決して手を抜かず蔵人全員で造る酒。
だからこそ旨いのです
(普通酒であろうと袋に入れてゆっくりと搾ります)
(丁寧にもろみに楷を突きます。やらせていただきましたが、これが重労働なんです)
私が種付けした06年の
「よいと」はこの秋までゆっくりと熟成され店頭へと並びます
待ち遠しいですが、まずはいよいよ味が乗ってきた05年の
「よいと」をぜひぜひお楽しみください
究極の食中酒の冠に偽り無し
蔵元自信の逸品です