下関産 瀬付きあじ開き
鮮魚課の小方です。

今回は5月のシーズン前ですが、成城石井干物の中でも売れ数No1の下関産瀬付きあじ開き(3枚入り)についてお話させていただきます

私は干物は日本の伝統であり、その地方により昔から地物の魚を地元で一番おいしく作り上げてきた、日本の文化であるとの思いから、国産の原料を昔ながらの地元の加工法で作られた商品にこだわってきました。ですから成城石井には国内加工以外の干物はありません

今回の下関産瀬付きあじはその代表格です。下関の長嶋商店さんで加工され成城石井に直送されます。

まあじには、回遊している“沖あじ”と呼ばれるものと、瀬付きあじの2種類があります。瀬付きあじは、餌となる良質のプランクトン、しらすなどが多くいるところに住みつき、移動は瀬づたいだけなので瀬付きあじと呼ばれます。魚体が黄色味をしていて丸いのが特徴で、脂もたっぷりのってます。

あじは、日本近海だけでなくヨーロッパ近海でも水揚げされます。見分けのポイントはぜいごが頭付近から尾まで長い、開いた頭の内側が黒く濃いものがヨーロッパ系の特徴です。


脂は背のところで見るのが一番で(腹側に脂はのっているのはもちろんで)白く見える物が脂の多い証です。

この時期から夏にかけ、下関港で水揚げされた履歴のはっきりわかるあじを、長嶋社長が毎日港で目利きし買い付けています
加工も、昔ながらの職人さんが1枚1枚丹精を込めて手開きで、熟成された伝統の塩汁に漬け込み加工されます。


鮮度保持剤、保存剤など一切使わず加工しました。平成15年度全国地場産大賞受賞商品です