こんにちは。
青果課の大石です。
すっかり秋めいてきましたね。
“秋”といえば「実りの秋」!
果物が豊富な季節です。
その中でも、日本人に古くから馴染みのある果物といえば…
柿 ですよね。
柿には元々甘い「甘柿」と、採って直ぐでは、
とても食べれるものではない「渋柿」があります。
~私は田舎に居た頃、騙されて渋柿を食べさせられ、
口の中が30分位、渋シブで苦しんだのを覚えています。~
そこで「渋柿」を美味しく食べれるように、渋を抜きます。
それが「渋抜き柿」です。
今回、紹介するのは…
その“渋抜き”に特徴がある柿です。
その柿は…
和歌山県の北部で栽培されています。
その名も
「紀ノ川柿」
圃場は南向きの傾斜地で、土質は赤土で水はけが良く…。
標高400mの地帯にあり、昼夜の温度格差が大きいので、
糖度の高い柿に仕上がります。
「ここの御家族以外は、足を踏み入れないだろうな…。」
と思えるロケーション。
柿目当てに猪が出没 → 被害を被っているそうです。
よほど、この御宅の“柿”が美味しいんでしょうね。
その秘密が、これです!!
樹上にならした状態で、渋みを抜いています!(驚)
通常は、効率が悪いので、収穫後にまとめて渋抜きを行いますが、
樹の上に生らしたまま、アルコールを含ませた固形物を中に入れ、
1玉づつにビニールをかぶせて脱渋しています。
なんという、手間の掛かる作業… 。
恐れ入ります。
こうした苦労の末に出来上がった柿を、割ってみると…
中は黒ゴマ状の模様で、ビッシリです。
~ このゴマ状の斑点は、渋柿のタンニンという成分が
固定化されたものだそうです。 ~
いただいた紀ノ川柿を食べてみると…
甘い!
食感はサクサクした感じ。
(甘柿のねっとりとした、柔らかい感じが嫌な方には最適!)
樹の上で、じっくりと熟成しながら脱渋…
時間と手間をかけて完成された柿は、
コクがあるというか…
深みのある、濃い旨さを感じます。
紀ノ川柿は10月22日(水)頃から、
店頭で販売予定です。
どうぞ、御賞味くださいませ。