こんにちは。
お酒バイヤーの高橋です。
寒さがさらに厳しくなるこの季節は、
日本酒がさらにおいしくなる季節でもありますね
そこで今回は、すでに何度かブログではご紹介しているのですが、
昨秋3年目を迎え、ますます旨さに円熟味を増した
成城石井限定酒「出羽桜よいと」を、
造りの部分からさらに掘り下げてその魅力をご紹介いたします。
出羽桜酒造と言えば日本屈指の銘吟醸蔵。
その繊細な味わいと卓越した吟醸酒造りの技、
手造りにこだわり妥協を許さない蔵元の姿勢に惚れ込んだ成城石井が、
食に合う清酒をコンセプトに一からの商品開発をお願いしたのが
この「よいと」なのです。
「よいと」は原料から仕込みまで全てにおいてこだわりぬきました。
原料米には山形県が開発した酒造好適米
「出羽燦々」の減農薬米を使用し、
その土地のもの、安心安全にこだわります。
<厳寒の米洗い作業は体の芯まで冷え込みます>
<米が蒸しあがるAM7:00頃はまさに戦場です>
酒の命とも言える麹造りは全て手作業。
昼夜問わずに常に手入れを行います。
私も毎年この作業に参加させていただいていますが、
お酒造りの期間は毎日、毎晩、麹の手入れが続くのです。
<麹菌を米に振り掛ける種付けの作業をさせていただきました>
<麹の出来で酒の質が決まるとも言えるのです>
酒のもとになる
「酒母」の仕込みは
通常より小さい大吟醸を仕込むタンクでじっくりと行います。
それにより非常に繊細な管理が可能となります。
酒のアルコール発酵に必要な「酵母」にもこだわっていますが
こちらは企業秘密です。
2~3週間の醗酵期間中も
常に温度管理をし、
人の手により手入れが行われ続けます。
<櫂入れの作業。これも重労働です。>
そうして出来上がった「もろみ」は「槽」という
昔ながらの機械で搾られます。
<出羽桜山形工場では2機の槽だけでお酒を搾ります>
最近では「やぶた」と言う機械で搾るのが主流となっていますが、
槽では酒<袋にもろみを入れて、一袋ずつ丁寧に積み上げていきます。
<この体勢で2本の腕だけで支えます・・・。>
そうすることにより、もろみの重みだけで自然にお酒が搾られていきます。
とんでもない重労働で手間と時間がかかりますが、
こうして丁寧に搾ることにより、お酒に余計な雑味がなくなり
本当に綺麗な味わいのお酒に仕上がるのです。
搾られたお酒はその後半年以上の期間ゆっくりと熟成をさせます。
前の年の「よいと」が売切れたからといって、
未熟なお酒を出荷することなく、秋以降、常に熟成の状態を見ながら
味が乗ってきた納得のタイミングで出荷します。
雪解け水のような清涼感を感じる口当たりに、
やさしくふくらむマスカットのような吟醸香。
ふわっと広がる米の旨味…。
素材、造り、全てにこだわり抜いたからこそ出せる絶妙なバランス。
「よいと」とはみこしの掛け声で、勢い良くみこしをかついでいる時、
「よいと」の掛け声で勢いを鎮め一瞬の静寂をつくります。
特別純米酒「よいと」は、そんな情景をイメージし、
静かな、洗練された味わいの酒に仕上げられた
蔵人会心の完全手造りの逸品なのです。
<数々の銘酒を産み出す石沢杜氏と製造の西田リーダー>
お酒を美味しくするのが食事なら、
食事を美味しくするのもまたお酒。
冷でも、燗でも楽しめる成城石井自信の一本をお楽しみください!
「出羽桜 特別純米 よいと」は
こちらからご購入いただけます。