お正月に日本の伝統の味 かずの子
こんにちは、鮮魚課の小方です。

早いもので、今年も残すところ1ヶ月。私のブログも本年最後となりました。

私たちも1年の締めくくりとして年末商材の手配で大忙し? 
そこで、今回は成城石井が長年、こだわりをもって販売してきた日本の伝統『かずの子』について、お話させていただきます。

かずの子は高級食材のイメージですが、血液をサラサラにするというEPA(エイコサペンタエン酸)や、頭の働きを良くするといわれるDHA(ドコサヘキサエン酸)、味覚障害との関係が深い亜鉛、更にビタミンEを豊富に含んでおり、伝統の中に育まれた健康食品なのです。

昔の人は、食と健康を良く考えていたのですね?私たちも、この食文化を大切に引き継いでいきたいと思います。

さて、かずの子の名前の由来って?
かずのこは鰊の子供で、鰊は別名「かど」とも言われ、「かどの子」がなまって”かずの子”になったとも言われています。

一腹に5万から10万個の卵があり、まさに〝子宝〟の象徴なのですが、鰊が「二親」と通じて、子宝に恵まれるという語呂合わせから、お正月のおせち料理に欠かせない一品となりました。

成城石井では、豊かな森と山の大自然と豊かな海の森(昆布)のあるカナダ、アラスカのかずの子、を長年にわたり販売してきました。

そして、北海道岩内のかずの子専門の加工場にお願いして、日本の伝統を引き継ぎながら改良を重ねています。
昨年には200g入りの脱気包装にしました。変色と鮮度を保つためです。更に、今年からは塩抜き後、手間のかかった『薄皮』を取り除きました。



カナダ産は、世界でも最高級品と称されており、卵は小さいのですが、なんといっても抜群の『歯応え』があり、この『歯応え』こそが、彼の魯山人にも『かずの子からこの音の響きを取り除いたら到底あの美味はなかろう』と言わしめたほど、重要な決め手になります。


アラスカ産は、ブリストル湾を中心に、大型の鰊が生息しており、実に見事な大きさの卵で、しっかりとした味わいがありますが、『歯応え』はカナダに比べて今一歩です。

 
商品紹介

カナダ産 無添加皮むき塩かずの子 200g 1袋 ¥1,690


カナダ産 皮むき塩かずの子    200g 1袋 ¥1,790


ブリストル産 皮むき塩かずの子  200g 1袋 ¥1,390

これまで、国内の鰊は、春先に北海道で水揚げされていましたが、乱獲と環境汚染のため絶滅状態となりました。ですが、多くの人々の努力で4年ほど前から北海道前浜産も少量ですが獲れるようになりました。

成城石井でも、店舗限定で販売してきましたが、今年は北海道近海の水温が高く、11月中旬にやっと手配することができました。

ですが、成城店、青葉台店2店舗の数量限定でしか手配できず…。
『北海道厚岸産塩かずの子200g¥2990)
誠に申し訳ないです!!
ペコリ
 
今後も、食の良き伝統を大切にし、いつまでも伝えていくために、よりおいしい食材をお届けしてまいりますので、よろしくお願いいたします。


<かずの子の美味しいお召し上がり方>
初めに、呼び塩として、大さじ1~2杯の塩(かずの子100gに対して)を入れた1リットルの水をご用意ください。その中にかずの子を入れ、2時間ごとに水を変え、約6時間かけてもどします。

※(注意)
塩分を抜きすぎると苦くなるので、塩味がちょっと舌に残る位が理想的です。