ついつい… 手が止まらなくなるんです。
こんにちは。
青果課の大石です。


以前に、フロリダへグレープフルーツの買い付けに行った記事を
書かせていただきました。

今回はカリフォルニアで、買い付けに行った作物は「ブドウ」です。

伺ったのは…
カリフォルニア州 ベーカーズフィールド地区に圃場がある
SUN WORLD社 を訪問しました。

この時期は、殆ど雨が降らないらしく…
園地の土は乾いていて、歩くと土埃が舞うほどです。

昼夜の温度差も大きいらしく…
ブドウの糖度が高くなるのも、容易に想像できます。

湿度が低い、カラカラに乾いた気候は…
病害も少なく、ブドウの栽培に向いているのでしょう?

広大なブドウ畑が広がっていました。

流石、アメリカ! スケールが違います!

見渡す限り、ず~っとブドウが栽培されていました!


ブドウの木に白いシートを覆っているのは、
もう何日か後に雨が降るらしく、事前に準備しているそうです。
(雨にあたり続けて気温が上がると、カビが発生したりするので…)

園地の説明をフィールドマンが案内してくれました。

先ずは赤いブドウの“スカロッタ”です。


しつこいようですが…
見えなくなるまで、全部ブドウの木です!

今回、紹介する「SUN WORLD」のブドウは3種類で、
いずれも“種なし”で“皮ごと”召し上がれるタイプのブドウです。

日本でも最近は“種なし・皮ごと”のブドウが流行っていますが、
アメリカでも同じ傾向のようです。
このスカロッタも同様で、種も皮も口から出すことなくパクパク食べられます。
でも、“お手軽さ”だけではありません!

糖度を計ったら 20度 ありました!


綺麗な赤色で香りが良くて(芳醇)、そのうえ甘い!
ほのかに感じる渋みが大人な感じで… 
それがまた良い味出しています!!
3種類の中では、ほんの僅かですが…
一番皮が気になるかな? と感じました。
香りは一番良いですね。

続いては、黒いブドウの“アドーラ”

立派な房が実っていました。
この“種なし・皮ごと”タイプで、ここまで大きなサイズのブドウは珍しいです。


こちらも糖度を計って見ると19.4度… 十分甘いです。


私が伺った時は、例年に比べて夜温が高かったので…
本来は、もっと甘くなるんでしょうね!?
3種類の中で、私の一番のお気に入りは… この“アドーラ”です!

食感が良くて、味は“濃い”です!


もう一種類が緑のブドウで“オータムクリスプ”
残念ながら、私が伺った時には収穫が終了していました。

画像はお借りしたものです。




アドーラ同様に“種なし・皮ごと”タイプで、このサイズのブドウは珍しいですね。

皮が薄くて甘いです。
ほのかにマスカット臭があります。
癖がないので、尚更、食べ易いです。
3種類の中では、一番、人気があります。

収穫されたフルーツは、エアーで土埃を飛ばして…
(これをやっている園地は少ないのではないでしょうか?)


バッグに詰めていきます。

そして箱詰め(日本向けのは発砲スチロールに)してトレーラーに…


そして、広大な面積の集荷場へ運ばれ…

直ぐに冷蔵庫で冷却されます。


そして…

ここから、アメリカ国内、世界中へと運ばれて行きます。


このブドウはSUN WORLD社のオリジナル品種です。

昨年は渡米したタイミングが遅く、残念ながら…
一番人気のオータムクリスプを輸入することができませんでした。
今年は3種類揃って、10月29日から販売することができました。
皮も種も気にすることなく、スナック感覚で…
どのブドウも“パリッ”としたクランチ感が…
ついつい、手が止まらずに食べ続けてしまいます。
「気がついたら… 1パック食べちゃった… 」
みたいな声も(内輪ネタですが)聞こえてきました。

是非、お試しください!