これからに季節にピッタリ!長期熟成スパークリングワイン
こんにちは、酒販課よりソムリエの長澤です。
今回は暑い時期におすすめしたい、やわらかな泡立ちが魅力の長期熟成スパークリングワイン のお話です。

ラグジュアリーなスパークリングワインの代名詞として知られ、ハレの日に
楽しむイメージのあるシャンパーニュですが、実はシャンパーニュにも
負けないこだわりの詰まった高品質なスパークリングワインも数多く存在します。
スパークリングワインの魅力である ”泡” は一部を除き、
スティルワイン(発砲していないワイン)と糖分と酵母を加えて
密閉容器で二次発酵させることで生まれます。
シャンパーニュはこの二次発酵を ワインボトル一本一本の中で行うことが特長 で、
さらに瓶詰後に 最低15ヵ月の熟成を経て製品化 されます。
この「瓶内二次発酵」「長期熟成」手間や時間、コストがかかりますが、
その代わりに キメ細やかな泡立ちとトーストやビスケットを
思わせる
香ばしくリッチな香り をワインに与えます。

今回はそんな「瓶内二次発酵」「長期熟成」を行ったちょっとリッチな、
そしてシャンパーニュよりもお手頃に楽しめるワンランク上のスパークリングワインをご紹介します。

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 リースリング ゼクト2012 (ドイツ産)



96ヵ月以上という驚きの熟成期間 の長さをもつ ドイツ産スパークリングワイン。
これだけの長期熟成ともなると重たいイメージのワインが思い浮かびますが、
十分に冷やして飲むと骨格のしっかりとした酸味が魅力的なシャープな味わいに仕上がっています。
温度が上がると熟成由来の複雑な香りが際立ってくるため、前菜からメインディッシュまで
ゆっくりと時間をかけて召し上がっていただけるとよりこのワインの魅力が楽しめます。
超辛口タイプで幅広い料理に合いますが、生姜やわさびといった爽やかな
辛みのある薬味を使った和食
と特によく合います。

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 サラザール クレマン ド リムー レヴェラシオン 36ヵ月熟成 (フランス産)



フランス南部に位置するスパークリングワインの 伝統的な産地”リムー”で生産されるスパークリングワイン。
こちらは先にご紹介したワインに比べると、ボリューム感のある味わいが特長 のワインです。
シャンパーニュでも使われる シャルドネ種を主体に使っていることもあり、
ほんのりラグジュアリーな風格 も感じられます。
しっかりとした味ののったワインのため、バターを使った風味の豊かな料理 とよく合います。

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 アケオ カヴァ ブリュット ナチュレ レセルバ (スペイン産)



最初にご紹介したワインの シャープさ と、その次にご紹介したワインの ボリューム感、
それぞれの個性を ミックスした印象の力強くキレのある味わいのワイン。
ほどよいボリュームがあるため、豚肉や鶏肉を使ったお肉料理 と合わせていただきたいです。

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お料理にも合わせやすく リッチな「長期熟成」スパークリングワイン
ぜひ、これからの季節にお楽しみください!