究極のイベリコ豚を求めて inスペイン①
ドングリを食べるイベリコ豚。最高級の生ハムになるには、1日に1㌔太らなければなりません。

はじめまして成城石井 商品部の原です。

これまで伝え切れなかった商品秘話、たくさんあります。
今回の記念すべき第1回目の題材は、今話題のスペイン最高級黒豚
ハモン・イベリコにしました。

この黒豚は、スペインのマドリードから車で2~3時間かけてたどり着く、
コルク樫の原生林が残る標高800Mのエクストラ・マドーラ地方で、
どんぐりなどの木の実を食べ走り回っているらしい…

スペインに着いて2日。遂にイベリア半島原産種の子豚に出会いました。
黒い爪と黒い皮膚。確かに黒豚です。

広い広いどんぐりの林に、放牧されていました。
生産者によると一日に約8キロのどんぐりを食べる為、
1頭あたり数十本のどんぐりの木が必要だそうです。
どんぐりだけで成長しきれず、飼料を与えてしまうと、
もう究極の豚にはなれないのです。

血液さらさら効果のオレイン酸を豊富に含むどんぐりを、
たっぷり食べながら、
走り周って筋肉組織内に脂肪を浸透させることで、
良質な肉と脂肪のバランスが生まれるそうです。
こんなに独特な飼育方法は他に見たことが無かった。
感動です!

有名なパルマやサン・ダニエレ地方でも
このような飼育方法は無いはず…
これが究極の黒豚を作る秘訣だったんだ。

今、日本のお店でもハモン・イベリコは見かけるようになりましたが、
成城石井はさらに上を求め、
広いスペインの中でも一番飼育に適しているとされている
この地域で育つ黒豚を探しに来たのです。

ハモン・イベリコ・べジョータ これぞ生ハムの王様

この気候、標高、土壌などすべてが他の地域と違うのです。
このような黒豚を使った生ハムの最高傑作を早く食べたい!
お届けしたい!!


初回はこのくらいにして、次回は生ハムのグレードについて説明します。