殿様のだだちゃ豆
こんにちは。

青果の大石です。

今回紹介するのは、
山形県の旧鶴岡市区域(発祥の地:白山地区・民田・布目・勝福寺・・・)で
栽培されている枝豆=「だだちゃ豆」です。

だだちゃ豆の畑

「だだちゃ豆」の名前の由来は・・・
大の枝豆好きだった殿様が、
毎日枝豆を持ち寄らせては・・・

「今日はどこの“だだちゃ”(=親父)の枝豆か?」

と尋ねていたのが、由来だとか・・・?

殿様を魅了して止まなかった、
その最大の特徴と言えば・・・

茹でてるそばから漂ってくる

“独特の香り”と“濃厚な甘味”

に尽きます。

一口に「だだちゃ豆」と言っても・・・
早生甘露・甘露・晩生甘露・早生白山・白山・尾浦・・・
といった具合に、
早生~晩生種まで・・・様々な品種を総称して呼ぶようです。
この中で「本だだちゃ豆」と言われるのが、
「白山」という品種になります。

*だだちゃ豆の花は白が普通ですが、

花の大きさは、とても小さい。

「尾浦」は紫の花が咲きます。

珍しい紫の花!

味の違いは各々微妙にあるようですが、
人によって評価は変わり、
「俺は早生甘露が好きだ!」とか
「やっぱ白山だろ!」とか・・・
色々あるようです。

同じ品種でも、その家々によって味が変わり・・・
「誰々さん家の○○が美味い!」・・・とか、
個人単位でも評価が変わるようで・・・
一概には言えません。
それもそのはず・・・

その昔・・・
寺田地区から白山地区に嫁いだお嬢さんが、
枝豆の種を持って嫁ぎ、その土地に植えたところ・・・
とても美味しい枝豆が出来たのが始まりだとか・・・。
その後も・・・
お嫁に行く時には、枝豆の種を持って嫁いだ方もいらっしゃるようで・・・
その家の枝豆を交配させて、更に美味しい枝豆に・・・

枝豆同士も結婚するんですね。 

毎年、々々・・・ 収穫する枝豆とは別に、
“種取用”にも枝豆を栽培しています。

もはや大豆の様に・・・


種屋さんに任せっきりにせず、自分達でも管理してます。
“種からこだわってる!”んですね。

といった具合に“奥が深い枝豆”ですが、
美味しいからといって、

「他の土地に植えても同じ味にならない!」
頑固な一面を持ち合わせています。

“頑固”・・・ 

と言えば・・・

枝豆に負けず劣らず頑固なのは、

栽培している生産者の方々・・・

農薬も化学肥料も使わない方・・・
こだわりの有機質肥料で栽培している方・・・
白山しか栽培しない方・・・

でも共通して言えるのは・・・

“美味しい「だだちゃ豆」を作る!”

ということです。

今年も“頑固な「だだちゃ」=親父”さん達
(若い方もいらっしゃいます。)から、
最高の「だだちゃ豆」を届けていただいています。 

さぁ、召し上がれ!


是非、お試しください!