ピオーネは巨峰×カノンホルンマスカットの交配品種で、
巨峰より更に
大粒でボリューム感あふれるぶどうです。
実は締まっていて甘く、
濃厚な味、爽やかなマスカットの香りがあり人気のぶどうです。
成城石井のピオーネは、
主に山梨のみさか・塩山の生産者さんからもらっています。
今日はその中から
みさかの弦間さんのぶどう園を紹介します。
![生産者の弦間さん](https://seijoishiiblog.com/wp-content/uploads/2020/07/20180726_1704601.png)
標高400mの傾斜地に広がる弦間さんのぶどう園は、
水捌けが良く、寒暖の差がある(日中暑く、夜温は低い)
ぶどう栽培に適した土地です。
寒暖の差が糖度の高い、色の良いぶどうを作ります。
標高の低い平地では寒暖の差が少なく、
色の悪い(赤っぽい色の)ぶどうになります。
また、あまり標高が高すぎると色は黒く上がりますが、
酸味の強いぶどうになります。
風通しの良い土地であることも重要です。
ぶどうの糖度を上げるには堆肥も重要です。
米ぬか等の
有機の堆肥を与えることで甘く、味の良いぶどうができます。
ただやりすぎてもダメで、適切な肥培管理が重要です。
たねなしぶどうは、
ジベレリン処理することでたねなしになり玉が張ります。
花が咲き花穂が3.5cmになったところでジベ処理します。
(ジベレリンという植物ホルモン(成長ホルモン)の溶液に花穂をつけます)
2回のジベ処理が必要です。
2回目のジベ処理が終わって1ヶ月後に摘粒します。
ぶどうの粒を間引いて粒を太らせ、
粒ぞろいを良くするために大事な作業です。
また、棚面を明るくするために
不要な枝をとり、
全ての葉に日照が当たるようにします。
その後、なり過ぎを防ぐため摘房して
余分な房を取り除きます。
そして、雨をよけて病気の発生を防ぎ、
強すぎる日光を遮るために
1房1房にカサをかけます。
(袋をかける生産者さんもいます)
![袋かけしたぶどう](https://seijoishiiblog.com/wp-content/uploads/2020/07/20180726_1703048.png)
カサをかけないと消毒が大変になります。
こうした様々な作業を経て収穫を迎えます。
![シナノスマイル](https://seijoishiiblog.com/wp-content/uploads/2020/07/20180726_1708664.png)
美味しいぶどうを作るのはなかなか大変で、
適した土地と適切な肥培管理、そして栽培技術が必要です。
(そのため、美味しいぶどうを仕入れるためには、
ぶどうの栽培に最も適した土地の、
栽培技術の確かな生産者さんが作ったものを仕入れることが重要になります)
山梨産ピオーネは、
8月中旬から9月一杯が”旬”です。
適地で確かな技術の生産者さんが作ったピオーネを、
是非”旬”の時期にご賞味下さい。