山形・南果連の西洋梨
こんにちは!青果課の渡辺です
今日は、西洋梨についてお話致します!

蔵王山麓、山形県上山市の南果連生産組合では、安全・安心、そしておいしい果物を生産し、消費者に届けることを目標に、栽培に取り組んでいます。
 
南果連・西洋梨部会は、会員26名でバートレット、オーロラ、ゼネラル・レクラーク、バラード、ラ・フランス、シルバーベルを生産し、その生産量は年間300tになります。

 
栽培の特徴は…、
①平棚仕立・無袋栽培
地上1.8m~2.0mの高さに針金で平面の棚を設置し、その上に枝を配置・誘引して実をならせています。
また、袋をかけずに無袋で栽培することで、個々の果実に均一に陽光があたり、太陽の恵みを一杯に受けます。
平棚

②100%有機質肥料の使用
土の健全化を図り、樹体を健全にするために、昭和53年より化学肥料を使わず、100%有機質肥料を使用。

また、除草剤を一切使用しないで草刈で対応することで、土壌中の有効な微生物を保護し、土の保水性、通気性など物理的環境が良くなるなど健全な土づくりに取り組んでいます。

そして、随時土壌分析を行い施肥料を加減したり、施肥の時期を検討して施肥の時期をあわせるなど、生理的障害(内部褐変)が発生しないような施肥体系をとっています。

③栽培管理
着果数を適正に調整する「摘蕾・摘果」、棚面の明るさを保ち、養分の浪費を防ぐ「徒長枝の管理」、根からの養分の流れがどの園地でも同じになり、均一な果実が生産できるような「剪定」等、品質の向上を図るための栽培管理を行っています。


平成16年3月には、西洋梨部全員が、エコファーマーの認定を受け、持続性の高い農業生産方式に基づき、化学肥料の低減(有機質肥料100%使用)、化学農薬の低減(フェロモン剤の使用、除草剤の無使用など)により、地球に優しい、そして人間に優しく安全な果物の生産に取り組んでいます。


また山形では、平成18年度から、全国に誇りうる高い品質を有する県産品などを独自の基準に基づいて厳選し「山形セレクション」として発信し山形ブランドを確立。持続的に発展させる制度を立ち上げました。

南果連・西洋梨部では、平成18年9月に認定を取得し、これまで以上に高い品質のラ・フランスの生産に努めています。

洋梨は収穫してすぐには食べられません。収穫後5℃の冷蔵庫で10日間予冷、その後常温(15~20℃)で2週間追熟することで食べ頃になります。

こうした過程を経て、豊かな香り、甘酸のバランスの良いさわやかな味わい、そして滑らかな舌触りの果肉へと変化します。

安全でおいしい南果連の洋梨をぜひご賞味下さい
オーロラ・バラードに続き、10月下旬から「ラ・フランス」が入荷します。